【保存版】二拠点生活の始め方を二拠点生活実践者が徹底解説!【実現までの3ステップ】

taka

こんにちは!会社員をしながら二拠点生活をしているtakaです

悩んでる人

二拠点生活を始めたいけど何から始めればいいの?

私は現在、普通の会社員として働きながら二拠点生活を実現していますが、実際に二拠点生活を始めるまでの数年間、たくさんの失敗を繰り返し、遠回りをしてきました。

そこでこの記事では、二拠点生活を検討し始めたばかりの方でも、遠回りせずに「二拠点生活を始める前に知っておいた方が良いこと」「二拠点生活の準備に必要なこと」「二拠点生活を始めてから必要なこと」を徹底解説します。

この記事を読めば、二拠点生活を検討し始めた方が、二拠点生活をスタートするまでに必要な手順が全て分かります。

こんな方にオススメ
  • 二拠点生活を始めようと思ってるんだけど・・・
  • ネット上に情報が多すぎて、何から始めたらいいかわからない
  • 本当に必要な情報を教えて欲しい!
この記事を書いてる人

taka

二拠点生活をテーマに情報発信しています。

現在は一般企業でエンジニアとして働きながら、二つの拠点で妻と5歳男子の三人で暮らしています。

タップできる目次

二拠点生活とは【複数の地域に住んで生活を行うライフスタイル】

二拠点生活とは「都市部と地方」や「自宅と別荘」など、複数の地域に住んで生活を行うライフスタイルのことです。

コロナ禍以降、二拠点生活をする人々が増えています。次のような要因が挙げられます。

  • テレワークが一般化したことで、二拠点生活を選択しやすくなった
  • 自分らしいライフスタイルを重要視する人が増えた
  • 地方で自然に囲まれてゆったりとした時間を楽しみたい人が増えた

実際、私自身はもちろんのこと、私の友人・知人でも二拠点生活を始めた方が増えています。

このように二拠点生活は、都市部と地方の利点を活用しながら、効率的かつ豊かな生活を送ることができるライフスタイルです。

【前提編】二拠点生活を検討し始める前に知っておきたいこと

二拠点生活のタイプは2つ!

二拠点生活には、1週間単位で居住地を往復する「週末二拠点生活」と、季節や気候によって居住地を切り替える「季節二拠点生活」の2つのタイプがあります。

週末二拠点生活とは【週末だけ片方の居住地に滞在する生活スタイル】

週末二拠点生活は、日帰りで移動可能な距離に居住地を2カ所構え、週末だけ片方の居住地に滞在する生活スタイルです。
日本国内での二拠点生活に関するアンケート調査では、週末二拠点生活を行っている人は全体の約6割を占めるという結果が出ています。(出典:SUUMO調べ)

週末二拠点生活の実例としては、東京と近郊の都市(埼玉県、千葉県など)を往復する人が多く、また、大阪と神戸や京都などを往復する人もいます。

実際 私の友人でも、平日は東京で仕事をこなし、週末は地方で家族と過ごすという生活を送る方がいます。

季節型二拠点生活とは【季節や気候によって居住地を切り替える生活スタイル】

一方、季節二拠点生活は、例えば夏場は山や海の別荘で過ごし、冬場は都会のマンションで過ごすといったように、季節や気候によって居住地を切り替える生活スタイルです。

季節二拠点生活は、主に高齢者やリタイアした方がよく取られるスタイルです。厚生労働省の調査によると、60歳以上の高齢者のうち、約3割が季節二拠点生活をしているという結果が出ています。
(出典:厚生労働省「高齢者の生活と意識調査」)

季節二拠点生活の実例としては、夏には北海道や沖縄のリゾート地、冬には沖縄や海外の温暖な地域を選ぶ人が多いです。また、都会と田舎の別荘を往復する人もいます。

私はこちらのスタイルで、夏は湘南・冬は温暖な気候の瀬戸内で過ごすことで、それぞれの地域での生活を楽しんでいます。

このように二拠点生活には、週末二拠点生活と季節二拠点生活の2種類があり、それぞれの生活スタイルに合わせて居住地を切り替えることができます。また、週末二拠点生活は、日帰りで移動可能なので、仕事や学校がある平日は一定の場所に住み、週末だけ別の場所でのんびりと過ごすことができます。一方、季節二拠点生活は、季節や気候に合わせて居住地を変えることで、快適な生活環境を保つことができます。

二拠点生活のメリット・デメリット

二拠点生活は、それぞれの生活スタイルに合わせて居住地を変えるライフスタイルですが、メリット・デメリットがあります。ここでは二拠点生活のメリット・デメリットについて解説していきます。

二拠点生活のメリット

【メリット①】それぞれの地域をフルで楽しむことができる!

二拠点生活を始めると、それぞれの拠点・地域をフルに楽しむことができます。

それぞれの拠点近郊だけでも楽しめるのですが、個人的には、拠点を中心にとしたその周辺の地域全体をフルで楽しむことができる点が大きなメリットだと感じています。

特に小さいお子さんがおられるご家庭はそうだと思いますが、長距離移動や2泊3日以上の連泊は、お子さんにとっても・親にとっても大きな負担になります

拠点を複数持つことで、移動距離や宿泊期間を短縮できるため、お子さん・親の負担を軽減することができます。

【メリット②】新たな出会いが増える!

二拠点生活を始めると、新たな出会いが増えるというメリットがあります。

まず、二拠点生活では生活圏が二拠点分あるため、ご近所や公園・学校などでの出会いの機会も2倍になります。

さらに、二拠点生活を始めると、一つの拠点に住んでいた時よりも旅行やイベントへの参加が増えることで、自然と行動範囲が広がり、さらに出会いの機会が増えているように感じます。

【メリット③】家族の絆が深まる!

二拠点生活を始めると、家族の絆が深まるというメリットもあるように思います。

我が家の場合、二拠点生活を始めてから家族でお出かけをする機会が増えたため、一拠点に住んでいた時よりもさらに家族で行動する機会が増えました。

また、二拠点生活を始める前の準備期間には、家族の将来像やキャリアプランについても話し合うことになるので、それぞれの想いを共有化することができ、これまで以上に家族の絆が深まったように感じます。

二拠点生活のデメリット

【デメリット①】初期費用・維持費がかかる

二拠点生活を始めると、初期費用・維持費がかさんでしまいます。具体的な費用としては以下のようなものがあります。

  • 初期費用:
    • 住居の取得費用(購入の場合は建物+土地代、賃貸の場合は敷金+礼金など)
    • 家具・家電の購入費用
    • 引っ越し費用など
  • 維持費
    • 家賃
    • 移動費など

またメリットの方にも関係してきますが、二拠点生活を始めると外出や外食の機会が増えるため、娯楽費や食費も多くなるため生活コストが上がる傾向があります。

【デメリット②】生活の立ち上げや維持に負担がかかる

二拠点生活を立ち上げるためには、それなりの準備も必要ですし、それらを維持するための手間もかかります。また、二拠点生活ならではの不満や不便を感じることがあります。

二拠点生活ならではの不満:

  • 移動のための荷造りが大変
  • 移動前の食料品やゴミ出しの調整が面倒
  • 片方の拠点に忘れ物をした時の絶望感
  • 地域などによって異なるごみの日やごみの分別の違い

非常に細かいことですが、こういった細かいストレスがボディブローのように効いてきます。

そういうときこそ、家族で問題を洗い出し・解決に向けて話し合い・協力していける関係性を維持しておくことが重要です。

【デメリット③】人間関係が希薄になりがち

拠点が複数あることで新しい出会いが増える分、それぞれの拠点での人間関係が希薄になる可能性があります。

大人になると、そもそも直接会う機会が少なくなるため、二拠点生活になっても大きな影響はないかもしれませんが、子どもにとっては「年がら年中一緒に遊ぶ幼馴染」のような関係は築きにくいかもしれません。

ただ最近は、SNSの裾野が広がったこともあり、リアルで会うよりもコミュニケーションの機会は増えているように感じます。

もしSNSをやられていない方がおられたら、これを機会にTwitterやLINE、FacebookといったSNSを始めてみるのも良いと思います。

ただ、やはり対面でのコミュニケーションには敵わない部分もあるので、我が家では意図的に直接会う機会も増やすことを意識しています。

詳しくは「二拠点生活のメリット・デメリットを徹底解説!」を参考にしてみてください。

二拠点生活に向いている人・向いていない人

二拠点生活は、それぞれの生活スタイルに合わせて居住地を変えるライフスタイルですが、このスタイルに向いている人・向いていない人がいるように思います。

二拠点生活に向いている人は【変化が楽しめる人、新しい環境に適応しやすい人】

二拠点生活に向いている人は、自分自身のライフスタイルに合わせた選択ができる人や、新しい環境に適応できる人、移動に強いストレスを感じない人などが挙げられます。

  • 自分自身のライフスタイルに合わせた選択ができる人
    自分が何を大切にして、どのような生活スタイルを望んでいるかを明確にし、二拠点生活をすることでそれを実現できる人です。
  • 新しい環境に適応できる人
    二拠点生活は、常に環境が変わるため、新しい環境に適応できることが必要です。
  • 移動に強いストレスを感じない人
    移動に強いストレスを感じないことも大切です。飛行機や電車が苦手な人、車酔いしやすい人など、運転や交通手段に不安を持たない人が向いています。

二拠点生活に向いていない人は【変化への対応が苦手な人、移動が苦手な人】

一方、二拠点生活に向いていない人の実例としては、家族や友人との物理的な距離が離れることにストレスを感じる人や、移動が苦手な人、環境の変化に対応できない人が挙げられます。

  • 環境の変化への対応が苦手な人
    日常生活でのルーティンが重要で、環境の変化に対応できない人も、二拠点生活に向いていない傾向があります。
  • 家族や友人と物理的な距離が離れることにストレスを感じる人
    家族や友人との時間を大切にし、距離が離れることにストレスを感じる人がいます。
  • 移動が苦手な人
    交通手段に不安を持ち、移動が苦手な人も、二拠点生活に向いていない可能性があります。

ただ、これはあくまでも傾向の話ですので、ここに当てはまるからといって全員が向いている・向いていないということではありません。大事なことは、二拠点生活を始める前には、自分自身や家族の性格やライフスタイルをよく把握した上で、二拠点生活が家族全体にとって適しているかをしっかりと考えることです。

【計画編】二拠点生活を始める前に準備すること

ここでは、二拠点生活を考え始めてから実際に二拠点生活を始めるまでの手順をステップに分けてご紹介します。具体的な方法については参考リンクが貼ってありますので、ぜひ確認をしてみてください。

① 二拠点生活を決意する

二拠点生活を始めるためには、まず「家族にとって本当に二拠点生活というライフスタイルが適しているか」を考えることが重要です。

皆さん、移住や二拠点生活という言葉を聞いて、全員が同じようなイメージを持つことができるでしょうか?同じ家族であっても難しいと思います。

最近では、手軽に移住・二拠点生活を体験できるイベントやサービスが出てきていますので、まずは一度、家族全員で移住・二拠点生活を体験してみることをお勧めします。

また、ご家族での移住を考えられているのであれば、家族の将来像やライフプランについて話し合われることも強くお勧めします

移住や二拠点生活は、家族それぞれのライフプランや人間関係だけでなく、キャリアプランを大きく変化させる可能性があります。全員にとってポジティブな変化になれば良いですが、そうならない可能性もあります。

誰かの強い思いだけで一方的に進めてしまうと、のちに大問題に発展してしまうこともありますので、家族全員がそのリスクを十分に理解した上で検討を進めるようにしてください。

一方で、ただ闇雲に話し合いを行うと、思わぬ方向に行ってしまうこともありますので注意してください。

② 二拠点生活のスタイルを決める

一言で二拠点生活といっても、拠点の場所や住む人・行き来のペースによって様々なスタイルがあります。また、スタイルによってメリットやデメリット、必要な準備が異なります。

まずはご家族それぞれが思い描いているライフスタイルと照らし合わせながら、どのスタイルにしたいかを考えてみてください。

③ 移住計画を立てる

どう言った形の二拠点生活を送りたいかのイメージが決まってきたら、次に移住計画を立てます。

一言で移住計画と言っても、ご家庭の事情によっても計画の立て方が違ってきます。

  • 収入源をどうするか(今の勤務先でリモート勤務が可能か?)
  • 子供の有無
  • 子供の年齢はいくつか

一つ目のポイントとしては「ライフイベントを把握する」ことです。

「善は急げだ!1年後には移住するぞ!」と勢いで動かれる方もおられますが、移住はご本人だけではなく、ご家族にとっても大きなライフイベントです。特にお子様の受験期などとかぶってしまうと、環境の変化への対応で受験に集中できず、移住もお子様の受験もどちらも上手くいかなかった・・・という事態に陥りかねません。

まずはライフイベントを把握する一つの方法として「ライフプラン表」を活用することをお勧めします。

全国銀行協会のシミュレーションサイトでは、「きほんシミュレーション」と「くわしくシミュレーション」の2つが用意されています。

まずは手軽に「きほんシミュレーション」で大まかなライフイベントを確認するのがお勧めです。もし詳細に作成したい場合は「くわしくシミュレーション」を選んでみてください。ライフイベントの整理にはもちろんのこと、資金計画にも役立ちます。

もうちょっと細かいイベントを把握したい・自分用に見やすく調整がしたい場合は、スプレッドシートを使ってオリジナルの「ライフプラン表」を作られるのもお勧めです。Googleで検索すれば色々なサイトが出てきますが、個人的には「シンプルなライフプラン表で教育・老後資金を見える化「エクセルのダウンロードできます」」がシンプルでお勧めです。

二つ目のポイントとしては「移住日を決める」ことです。これは「移住あるある」な現象なのですが、「2、3年後に移住できたら・・・と漠然と考えていたら、いつの間にか2、3年経過していた」という状況です。実際私も陥りましたし、私の友人でも何人も同じ罠にハマっています。

移住日は具体化すればするほどいいですが、最低でも移住年月は仮置きするようにしましょう。

ライフイベント表を参考にしながらにはなりますが、移住日は移住を考え始めてからおおよそ1年から2年を目安に設定してください。

三つ目のポイントとしては「計画表を作る」ことです。手書きやExcelなど計画表の作り方はいくつかありますが、私は「Notion」を使いました。個人利用の範囲であれば、ほぼ無料で使えます。

まずは今回ご紹介しているステップを今日から3ヶ月単位で並べてみてください。いつくらいにどんなことをしなければならないかの目安になります

④ 移住先を決める

移住において、引っ越しの準備も重要な要素です。不要な物の整理や荷造り、引っ越し先での家具や家電の用意など、二拠点生活ならではのポイントもあります。

一つ目のポイントは「条件を並べる」です。まずは自分達が大事に思っている条件やその地域の特徴などをスプレッドシートに並べてみましょう。事例としては以下のようなものがあります。

  • 拠点間の移動時間が長すぎないか
  • 日用品の買い物ができる場所があるか
  • 移住者に対するサポートや支援が充実しているか
  • 極端に寒い・暑いなどないか
  • 自然災害が多くないか
  • 公共サービスが充実しているか
  • 子供に合いそうな学校があるか
    など

二つ目のポイントは「比較する」です。特にベッドや冷蔵庫、洗濯機などの大型の家具家電の送料は場合によっては数万円かかる場合があります。その場合、現地で買ってしまった方が安く上がる場合もあります。「大型の家具・家電は送らず、現地で買う」というのも手です。本当に送る必要があるのかどうかはよく考えてみてください。

また、比較する上でのポイントでもありますが「すべての条件に当てはまる場所は存在しない」と考えておくようにしましょう。比較表はあくまでも話し合いをするための土台づくりであり、ここで点数が高いところを選ぶ、という考え方ではありません。比較表を作った後に「より大事な条件は何か」「どの条件は絶対に譲れないのか?」をご家族で話し合ってみてください。

三つ目のポイントは「最後は直感を信じる」です。最近ではネットを通じて様々な情報が取れるようになっているため「ネットで調べて条件を比較すれば十分では?」と思いがちですが、移住先を決める前には実際に現地に行って、その地域の空気を肌で感じることはとても重要です。「なんかよくわからないけど雰囲気が良くない感じがする」「自分や家族が楽しく暮らしている姿が想像できない」場合はどれだけ条件が良くてもやめておくのが無難です。

本当に移住してよかった!と思える場所は、行った瞬間に自然と「よくわからないけどすごく落ち着く」「自分や家族が楽しく暮らしている姿が想像できる」のような感覚を抱きます。逆に「なんか微妙な感じだけど、条件が良いからここにしよう」と決めた場合は、移住してから後悔することが多いように思います。

⑤ 収入源を確保する

二拠点生活を実現する上で、一番重要 かつ 時間がかかる可能性があるのが「収入源の確保」です
収入源を確保の方法としては3つあります。

【パターン①】今の勤務先のまま

一つ目は、現在勤めている会社の勤務制度(リモートワークやハイブリッド勤務など)を活用して二拠点生活を実現する方法です。

この方法のメリットとしては、今の収入をキープすることができるという点と、転職活動などを行う必要がない、という点です。地方で転職する場合、ほとんどの場合が収入が大幅減となってしまいます。そういった意味では、今の勤務先で都心の収入をキープすることができれば、大きなアドバンテージになります。

一方で、そもそも今勤めている会社にリモートワークやハイブリッド勤務などの勤務制度がない方もおられると思います。また、そういった制度がある場合でも居住地域に制限をかけている会社もあります、

まずは今の会社の勤務制度を調べた上で、実現が難しい場合は【パターン②】を検討してみてください。

【パターン②】都心での転職

二つ目のパターンは、リモートワークやハイブリッド勤務などの勤務制度がある会社への転職です。

うまく転職できた場合は【パターン①】で示したメリットを享受しつつ、場合によっては収入アップやワークライフバランス改善のチャンスにもなり得ます。ちなみに私はこのパターンで二拠点生活を実現しました。

まずは、転職エージェントに登録することをお勧めします。実際に転職する場合はそれなりにリスクがありますが、転職活動をすること自体はノーリスクです。今すぐに登録してみてください。

【パターン③】地方(移住先)での転職

三つ目のパターンは「地方(移住先)での転職」です。

都心と違い、地方では求人数が少ないだけでなく、求人情報がまとめてみられる形になっていない場合が多くあります。

もし移住先がある程度の規模の地域であれば、ハローワークを活用されることをお勧めします。最近はWebからでもハローワークの求人情報にアクセスできますので、どういう職種があるのか・給与になるのかを見ることができます。

また小さい規模の地域であれば、地方自治体の情報を活用されることをお勧めします。移住者向けの求人情報にアクセスすることができます。地方自治体そのものが求人を行なっている場合もありますので、まずは自治体の窓口に連絡してみてください。

(番外編)副業で事業を始める

番外編となりますが、二拠点生活を検討されている方には副業で事業収入にチャレンジされることをお勧めします。

地方で転職となった場合、ほとんどの場合が大幅に収入が減ることになります。副業により別の収入源を確保することで、収入減によるインパクトを減らすことができます。

また、もし副業で始めた事業が上手くいき、副業を本業にすることができれば、二拠点生活がより実現しやすくなります。

そういった意味でも、二拠点生活を検討されている今の段階から副業で事業収入にチャレンジされることをお勧めします。

⑥ 住居を選ぶ

「せっかく地方に住むなら古民家に住みたい!」そう思われる方も多くおられると思いますが、初めての地方移住にお勧めなのは【狙いの地域・近郊にある賃貸物件】です

「地方では空き物件が増えている」という話もありますが、実はそもそもきちんと住める物件数が少なかったり、物件はあるものの不動産屋が管理していない物件が多数存在します。そのため、多くの場合が口コミや自分たちの足で空き物件を探さなければならず、条件が合う物件を見つけるまでにかなり時間と労力がかかります。

特に移住する前の段階で物件探しまた準備などでも何度も行き来しなければならなくなるため、地方移住が初めての場合は、狙いの地域や近郊にある賃貸物件に一度住んだ上で、時間をかけて条件に合う物件を探すことを強くお勧めします。

もし地方自治体が提供している移住者向けの賃貸物件などがあれば、そちらを活用するのもお勧めです。家賃などの費用面を抑えることができます。

逆に一番危険なのは、最初から物件を購入する前提で進めてしまうことです。この方法では、最初から多くの費用や労力がかかる上に、移住した後に問題が判明することが多くあります。(老朽化が激しくて莫大な改修費用がかかる、地盤が弱い土地だった等)

そういった意味でも、地方移住が初めての場合は、狙いの地域や近郊にある賃貸物件に一度住んだ上で、時間をかけて条件に合う物件を探すことを強くお勧めします。

⑦ 引っ越しの準備

移住において、引っ越しの準備も重要な要素です。不要な物の整理や荷造り、引っ越し先での家具や家電の用意など、二拠点生活ならではのポイントもあります。

一つ目のポイントは「モノを減らす」です。当たり前の話ではありますが、移動させるものが減らせると、引っ越し費用を大きく抑えることができます。普段から不用品があればメルカリに出したり、売れないものは処分するようにしましょう。

二つ目のポイントは「移動させない」です。特にベッドや冷蔵庫、洗濯機などの大型の家具家電の送料は場合によっては数万円かかる場合があります。その場合、現地で買ってしまった方が安く上がる場合もあります。「大型の家具・家電は送らず、現地で買う」というのも手です。本当に送る必要があるのかどうかはよく考えてみてください。

また、二拠点生活でお勧めの方法が「すぐに必要のないものは置いておいて、必要になったら移動させる」というやり方です。特に「季節型二拠点生活」のタイプの場合は効果的な方法ですので、検討してみてください。

三つ目のポイントは「相場を知ること」です。引っ越し費用は「荷物の量」や「移動距離」また「引っ越しの時期」によって大きく変わりますが、【どの引っ越し業者を選ぶか】によっても大きく費用が変わってきます。引っ越しに際しては必ず【相見積もりを取る】ようにしてください。最近ではWebで一括見積もりできるサービスなども出てきていますので活用してみてください。

ちなみに「引っ越し費用は安ければ安いだけ良い!」と思いがちですが、実際には作業者の人数が極端に少なかったり、作業経験が少ない人が多かったりする場合があります。極端に費用が安すぎる場合は注意してください。

引っ越しに関してはこちらの記事を参考にしてみてください。

【実践編】二拠点生活を始める

移住前・移住後に必要な手続き

移住前には、前の住居の解約手続きや転居届け、住民票の移動など、必要な手続きを行いましょう。

移住後には、新居での生活に必要な手続きや新しい生活環境に慣れるための準備も大切です。

移住前・移住後に必要な具体的な手続きについては「二拠点生活の住民票問題に悩んでいる方必見!おすすめの移転先とポイントを徹底解説」を参考にしてみてください。

二拠点生活の準備に【おすすめの書籍】と【おすすめのWebサイト】

ここでは、二拠点生活を始めるにあたって参考になるおすすめのサイトとおすすめの書籍をご紹介します。

二拠点生活の準備を始める際におすすめの書籍

最近はWebサイトを検索すれば、様々な情報を得ることができますが、全体を俯瞰的かつ網羅的に理解するためには書籍の購入がおすすめです。今回はその中でも特におすすめの書籍をご紹介します。

子育て世代のための 快適移住マニュアル

こちらの本は、実際に東京から和歌山に移住した料理人の著者が、移住地を選ぶまでの経緯から、家探し、引っ越し、役場や地域の人とのコミュニケーション、子供の教育、お金のことまで、経験談と項目ごとのマニュアル形式でご紹介します。

子育て世代をメインターゲットにした移住解説の本は珍しく、また移住実現のための手順を網羅的に解説してくれているので、子育て世代の方には特におすすめです。

移住・就職相談員が教える「移住×転職」 後悔しない移住の計画

移住を考える上で大きな課題となるのは収入源の確保です。

この本は、4年間で約4,000人にアドバイスしてきた移住×転職コンサルタントが、移住を考え始めた方が実際にやらなければならないアクションプランを、具体的な事例を示しながら説明しています。

「なんとなく移住を考えてるけど、何から始めたら良いかわからない」と感じられている方にはおすすめの書籍です。

二拠点生活の準備を始める際におすすめのサイト

二拠点・移住ライフ大学

二拠点生活や移住を考えている方が気になる制度やお金、生活環境など目的に合わせて学び、理想のライフスタイルを叶えるサポートをするメディアサイトです。

サイトより抜粋

企業が運用しているサイトということもあり、二拠点・移住に関する情報や移住経験者の体験談など、様々な情報が載っていますので、網羅的に情報を得たい方にはおすすめです。

二拠点・移住ライフ大学
二拠点・移住ライフ大学 【全国1,741自治体を網羅】二拠点(デュアル)・移住ライフ大学は、全国の自治体からあなたにおすすめの移住先を検索できるポータルサイトです。おすすめの自治体や自治体...

まとめ

二拠点生活は、自由な生活スタイルを実現するための一つの手段です。しかし、移住には様々なリスクや手続きが伴います。十分な準備とリサーチを行い、自分に合った生活スタイルを見つけましょう。

また、新しい生活環境に適応するためには、周囲とのコミュニケーションや自己管理など、自己成長も求められます。二拠点生活に挑戦することで、新しい自分や世界を発見することができるかもしれません。

皆様の二拠点生活の参考になれば幸いです。

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現在は一般企業でエンジニアとして働きながら、二つの拠点で妻と5歳男子の三人で暮らしています。

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